2023-10-20
発破技士とは?仕事内容と資格取得方法を紹介
この記事では以下のような内容をご紹介しています。
発破技士とは?
発破技士とは、爆破作業を監督・実施するために必要な国家資格で、土木工事や採石の現場で活躍します。 重機で壊せないものを壊すために、建物や岩石の爆破といった作業も行います。
具体的な仕事内容には、爆薬を設置する場所に穴を開ける穿孔(せんこう)や爆薬の設置(装填)、点火や後処理等があります。 また、爆破する周辺環境や岩盤の固さを確認し、適切な火薬量を決めることも発破技士の仕事です。
火薬類取扱保安責任者との違いは?
発破技士の上位資格に「火薬類取扱保安責任者」があり、発破技士との大きな違いは“従事できる業務の範囲”です。
火薬類取扱保安責任者は、火薬の製造や保管に従事する「保安責任者」で、発破技士が行う発破業務にも従事することができます。 つまり、発破技士の仕事は「発破」、火薬類取扱保安責任者の仕事は「管理を含む発破に関わる業務全般」になります。
また、JQOS.jp 日本資格取得支援によると、過去5年(2018年〜2022年)の平均合格率は発破技士が約64%、火薬類取扱保安責任者が約56%です。
そのため、資格取得の難易度は、発破技士のほうが火薬類取扱保安責任者より高めと言えます。 「将来、発破業務全般に携わりたい」と考えているのであれば、まずは発破技士の資格を取得して経験を積み、火薬類取扱保安責任者の取得を視野に入れておくと良いでしょう。
参考:JQOS.jp 日本資格取得支援,発破技士 https://jqos.jp/kokka/happagishi#p03参考:JQOS.jp 日本資格取得支援,火薬類取扱保安責任者 https://jqos.jp/kokka/kayakuruitoriatsukaihoansekininsha#p03
発破技士の試験難易度や資格取得方法について
発破技士の試験は選択式で行われるため、記述方式の試験に比べて難易度が低いといえます。 試験の出題内容は以下の3つで、それぞれの得点が40%以上、総得点が60%以上で合格となります。
- 発破の方法
- 火薬類の知識
- 火薬類の取り扱い
では、発破技士の資格試験には、どのような受験資格が必要なのでしょうか?講習内容や費用についてもお伝えします。
受験資格
年齢や学歴等に制限がないため、誰でも受験することが可能です。ただし、本人確認証明書の添付が必要です。また、試験合格後の免許の申請・取得には、以下いずれかの条件を満たしている必要があります。
試験の受験自体は誰でも可能ですが、一定以上の知識や実務経験が必要となります。
- 大学・高校・中学において、応用化学や採鉱学、土木工学に関する学科を卒業し、その後3か月以上発破の業務経験がある。
- 6か月以上、発破業務の補助経験がある。
- 発破実技講習を修了している。
講習内容
発破実技講習の日程は2日間です。
- 1日目:
- 座学講習で、火薬や発破に用いる道具について学びます。
- 2日目:
- 主に実技講習。現場で穿孔(せんこう)や火薬の装填、点火などを見学した後、実際に火薬や道具を用いて発破の演習を行います。 最後に講習場で修了証を受け取り、終了となります。
費用
発破技士の資格試験の費用は8,800円です。また、講習の費用は、一般社団法人東京都火薬類保安協会の会員であれば34,500円、非会員なら43,600円+テキスト代となります。
まとめ
今回は発破技士の仕事内容や火薬類取扱保安責任者との違い、発破技士の資格試験についてご紹介しました。 発破技士の資格は、発破、つまり爆破という危険な業務を安全かつ的確に行うための重要な資格です。 さらに、管理も含めた発破業務全般に携わっていきたいという方は、火薬類取扱保安責任者の資格も取る必要があります。
まずは、発破技士の資格を取得してから業務に従事し、後にキャリアアップを目指して火薬類取扱保安責任者の資格取得も視野に入れていきましょう。
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