2025-02-28
小型移動式クレーンの資格|技能講習と試験の概要

小型移動式クレーンを運転したいけれど、どのような免許が必要なのか分からない、取得の方法が知りたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は「小型移動式クレーン免許」という資格は正式には存在しておらず、正しくは「小型移動式クレーン運転技能講習」を修了することで、運転することが可能になります。
この記事では、小型移動式クレーンを運転するために必要な技能講習の内容から受講資格、講習修了後の活躍の場まで解説していきます。この記事を読むことで「小型移動式クレーン運転技能講習」の概要を理解し、資格取得に向けて具体的な行動が起こせるようになるでしょう。
建設業や土木作業、港湾作業など、様々な現場で活躍する「小型移動式クレーン」の重要性を理解し、資格取得後のキャリアプランを考える上での参考にしてください。
また、“移動式クレーン・クレーン運転士との違い”についても解説するので、どの資格を取得すべきか迷っている方にも役立つ内容となっております。それぞれの違いを把握し、必要なスキルを習得していきましょう。
※小型移動式クレーンについては、こちらの記事「小型移動式クレーンと玉掛けとは?技能講習について紹介」も併せてご覧ください。
この記事では以下のような内容をご紹介しています。
小型移動式クレーン免許とは
「小型移動式クレーン免許」とは、正しくは「小型移動式クレーン運転技能講習修了証」のことを指します。
小型移動式クレーンの運転操作には、この技能講習を修了し、修了証の交付を受ける必要があります。これは、労働安全衛生法に基づいて、厚生労働省が定める資格です。
「免許」と言っても、運転免許証のようなカード形式ではなく、手帳型の証書になります。
「クレーン運転士」と「移動式クレーン」の違い
クレーンには様々な種類があり、それぞれに必要な資格が異なります。
名前は似ていますが、資格の種類や取得方法に違いがあります。
- クレーン運転士
- 床上操作式クレーンやジブクレーンなど、特定のクレーンを操作するための国家資格。
- 移動式クレーン
- クレーン運転士免許では運転することができず、それぞれのクレーンの種類に応じた技能講習の修了が必要。
- 小型移動式クレーンも専用の技能講習を受講しなければなりません。
つまり、「クレーン運転士」と「移動式クレーン(小型を含む)」の資格は、全く別の資格なのです。
資格 | 対象となるクレーン | 資格の種類 |
---|---|---|
クレーン運転士 | 床上操作式クレーン、ジブクレーンなど | 国家資格 |
移動式クレーン運転士 | 移動式クレーン(5トン以上) | 国家資格 |
小型移動式クレーン運転技能講習 | 小型移動式クレーン | 技能講習 |
このように、クレーン運転士免許では小型移動式クレーンを操作することはできません。小型移動式クレーンを操作するには、小型移動式クレーン運転技能講習を受講し、修了証を取得する必要があります。
「小型移動式クレーン」と「移動式クレーン」の違い
「小型移動式クレーン」は、つり上げ荷重が5トン未満の移動式クレーンを指します。5トン以上の移動式クレーンを運転するには、「移動式クレーン運転士」という国家資格が必要です。
資格 | 対象となるクレーン | つり上げ荷重 |
---|---|---|
小型移動式クレーン運転技能講習 | 小型移動式クレーン | 5トン未満 |
移動式クレーン運転士 | 移動式クレーン | 5トン以上 |
「小型移動式クレーン」は、比較的小規模な工事現場や、工場内での資材運搬などに利用されることが多いです。
一方、つり上げ荷重が5トン以上の「移動式クレーン」は、大規模な建設現場や港湾荷役などで使用されます。
作業内容に応じて使用するクレーンの種類が異なるため、適切な資格を取得する必要があります。
小型移動式クレーン運転技能講習とは?免許資格取得方法について
小型移動式クレーンを運転するには、小型移動式クレーン運転技能講習を修了し、技能講習修了証の交付を受ける必要があります。
この技能講習は、労働安全衛生法に基づいて実施されており、安全にクレーンを操作するための知識と技能を習得することを目的としています。
運転免許を持っていなくても取得可能
小型移動式クレーン運転技能講習は、普通自動車免許などの運転免許証を持っていなくても受講することができます。
年齢制限はありますが、18歳以上であれば誰でも受講資格があります。そのため、建設業や製造業などの現場で働きたいと考えている方にとって、キャリアアップの道が開かれていると言えるでしょう。未経験の方でも、講習を通して必要な知識と技能を身につけることができます。
小型移動式クレーン運転技能講習を受講する
小型移動式クレーン運転技能講習は、都道府県労働局長登録教習機関で実施されており、お近くの登録教習機関で受講することができます。
講習内容は、学科講習と実技講習から構成されています。
- 学科講習・・・クレーンの構造や運転に関する法令、安全な操作方法などを学びます。
- 実技講習・・・実際にクレーンを操作し、荷物のつり上げ、移動、据え付けなどの技能を習得します。
小型移動式クレーン運転技能講習の補助テキストや実務用語集は、厚生労働省の技能講習補助教材をご参照ください。
条件によっては免除される
一定の条件を満たしている場合、学科講習または実技講習の一部が免除される場合があります。
例えば、すでに他の種類のクレーン運転技能講習を修了している場合や、一定期間以上、小型移動式クレーンを運転した経験がある場合などが該当します。
免除の対象となる条件や手続きについては、受講を希望する教習機関に問い合わせて確認することをおすすめいたします。
技能講習修了後について
技能講習を修了すると、修了証が交付されます。この修了証は、小型移動式クレーンを運転する際に携帯する必要があります。また、修了証の有効期限はありませんが、安全衛生に関する知識や技術の向上のため、定期的な再教育を受けることが推奨されています。
小型移動式クレーン運転技能講習を受講することで、安全にクレーンを操作するための知識と技能を習得し、現場での作業効率を向上させるために役立ちます。
資格取得はキャリアアップにも繋がるため、自身のスキルアップを目指している方にもおすすめです。
小型移動式クレーンが活躍する場面は?
小型移動式クレーンは、そのコンパクトさゆえ、様々な現場で活躍しています。大型クレーンではアクセスが難しい場所や狭い場所での作業に最適です。
以下、具体的な使用場面をいくつかご紹介します。
小型移動式クレーン免許で運転できるもの
小型移動式クレーン免許で運転できるクレーンは、吊り上げ荷重が5トン未満の移動式クレーンです。そのため、以下のようなクレーンを運転することができます。
- トラッククレーン
- ラフテレーンクレーン
- クローラクレーン
- オールテレーンクレーン など
これらのクレーンは、建設現場、工場、倉庫、港湾など、多岐にわたる現場で使用されています。
建設現場における活躍
建設現場では、資材の運搬や鉄骨の組み立てなど、様々な作業で小型移動式クレーンが使用されています。
特に、都市部など狭い場所での作業に威力を発揮します。例えば、ビルの屋上や地下など、大型クレーンではアクセスが難しい場所でも、小型移動式クレーンであれば容易に作業を行うことができます。
工場や倉庫内での作業効率向上
工場や倉庫内でも、小型移動式クレーンは活躍しています。
製品の移動や保管、荷物の積み下ろしなど、様々な作業を効率化することができます。また、フォークリフトなどと比べて、より高い位置への荷物の移動も可能です。
港湾作業における貢献
港湾では、コンテナの積み下ろしや船舶への荷物の積み込みなどに小型移動式クレーンが使用されます。
特に、小型船舶への荷物の積み込み作業には、小型移動式クレーンが不可欠です。
災害復旧支援
災害復旧現場においても、小型移動式クレーンは重要な役割を果たします。倒壊した家屋の解体やがれきの撤去など、迅速な復旧作業に貢献しています。
また、アクセスが困難な被災地においても、小型移動式クレーンは機動力を活かして活躍することができます。
その他、様々な分野での活用
上記以外にも、小型移動式クレーンは、イベント会場での設営作業や造園工事、橋梁工事など、様々な分野で活用されています。その汎用性の高さから、今後も様々な場面での活躍が期待されています。
活躍場面 | 具体的な作業内容 |
---|---|
建設現場 | 資材運搬、鉄骨組立、足場設置など |
工場・倉庫 | 製品の移動・保管、荷物の積み下ろしなど |
港湾 | コンテナの積み下ろし、船舶への荷物の積み込みなど |
災害復旧 | 倒壊家屋の解体、がれきの撤去など |
イベント会場 | ステージ設営、機材の搬入・搬出など |
造園工事 | 樹木の移植、石材の設置など |
橋梁工事 | 橋桁の設置、部材の運搬など |
まとめ
この記事では、小型移動式クレーンを運転するために必要な技能講習の内容から受講資格、講習修了後の活躍の場まで解説すると共に、“移動式クレーンとクレーン運転士との違い”についても紹介しました。
小型移動式クレーンは、クレーン運転士免許とは異なり、移動式クレーンの小型のものに特化した資格であること、そして運転免許がなくても取得できることが大きな特徴です。
技能講習を受講することで取得することができますが、条件によっては一部が免除される場合もあるため、事前に確認しておくと良いでしょう。
小型移動式クレーンは、そのコンパクトさを活かし、建設現場や工場内、さらには海洋建設など、様々な場面で活躍しています。特に、狭い場所での作業や精密な操作が求められる場面では、その真価を発揮します。
クレーンは種類によって操作方法や安全対策が異なりますので、技能講習でしっかり知識と技術を習得することが重要です。
小型移動式クレーンは、建設業界をはじめ多くの現場で需要の高い資格であるため、活躍の場を広げ、キャリアアップするためにも、資格の取得を目指してみませんか?
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