2023-05-26
趣味やレジャーだけじゃない!小型船舶操縦士の資格を仕事に活かそう!
この記事では以下のような内容をご紹介しています。
小型船舶操縦士とは
小型船舶操縦士とは、旅客船や遊漁船などの小型船舶を運転する操縦士を指します。
小型船舶を運転をするには、自動車と同様に免許が必要です。
仕事で船を操縦する人に欠かせない資格ですが、釣りやジェットスキーなどのマリンレジャーを楽しむ人にも人気の資格です。
小型船舶とは?船のサイズ・規格
小型船舶は、総トン数20トン未満かつ長さ24m未満の船舶を指します。
船舶の種類は様々で、水上ジェットや水上オートバイ、旅客船や漁船などが代表的です。
海に行った経験のある方は、これらの船を目にしたことがあるのではないでしょうか。
小型船舶操縦士の免許の種類
小型船舶免許には、一級小型船舶免許・二級小型船舶免許・特殊小型船舶免許の3種類あります。
それぞれ運転できる小型船舶の規格が違うので、これから免許の取得を検討している方は、用途に応じてどれを取得するべきか参考にしてみて下さい。
一級小型船舶免許
海岸から5海里(9.26km)を超えた海を航行することができます。
区域の制限がなく、世界の海を航行することができるので、クルーザーや外洋ヨットの船長として働く人に欠かせない免許です。
二級小型船舶免許
海岸から5海里(9.26km)以下の海を航行できます。
こちらは一級小型船舶免許よりも狭い範囲の規定ですが、釣りやモーターボートなどを楽しむ分には十分な距離なため、マリンスポーツをする人の多くが二級を取得しています。
特殊小型船舶免許
海岸から2海里(3.704km)以下の範囲の海を航行できます。
また、運転できる小型船舶は水上オートバイと水上ジェットスキーのみで、主にマリンスポーツを楽しむ方に必要な免許です。
尚、水上オートバイと水上ジェットスキーは一級小型船舶免許・二級小型船舶免許取得者も運転可能ですが、これは旧免許(平成15年5月31日以前取得)の保持者のみ対象です。
これから免許を取得する方で、「モーターボートも乗りたい!けれど水上ジェットも楽しみたい!」という方は別々に受験をする必要があるので注意して下さい。
小型船舶免許の取り方・費用は?
小型船舶免許を取得するには、講習を受講するかしないかによって受験ルートと費用が異なります。
ここからは小型船舶免許の取得における受験方法や費用などについてご説明します。
受験資格
受験資格は特にありませんが、受験は基本的に18歳からとなります。
【受験できる年齢】
- 一級小型船舶免許…18歳以上
- 二級小型船舶免許…18歳以上
- 特殊小型船舶免許…16歳以上
※二級小型船舶免許は16歳以上18歳未満でも取得可能だが、5トン未満の小型船舶(湖川小出力)に限定される。
免許の取り方
小型船舶免許の受験ルートは、主に「教習コース」と「受験コース」の2つがあります。
自動車免許を取得したことがある方なら想像しやすいと思いますが、教習所を経て学科・実地試験をクリアするか、教習所には行かず直接指定試験機関で受けるかの違いです。
■ 教習コース
登録小型船舶教習所にて、一定の期間講習を受けてから受験するタイプです。
講習後は教習所内で学科試験および実地試験を受けて、合格すれば晴れて免許を取得することができます。
■ 受験コース
教習所での講習を受けずに、学科試験と実地試験に臨みます。
講習を受けていない分、教習コースよりも合格率が低いことが難点ですが、費用が抑えられるメリットがあります。
免許取得にかかる費用
費用は免許の種類はもちろん、教習コース・受験コースによって差があります。
それぞれの相場を説明するので、予算に合わせて検討してみて下さい。
コース | 一級小型船舶免許 | 二級小型船舶免許 | 特殊小型船舶免許 |
---|---|---|---|
教習所コース | 100,000〜120,000円前後 | 80,000〜90,000円前後 | 52,000〜70,000円前後 |
受験コース | 37,000円弱 | 34,000円弱 | 31,000円弱 |
※ 新規で取得する場合の金額の相場です。
※ 身体検査料や海事代理士費用等雑費を含んだ金額です。
※ 教習所コースは教習所により金額に差があります。
受験コースは、講習を受けない分かなり安く受けられることがわかります。
ただし、講習を受けないということは、それだけ合格難易度が上がりますので、合格するまで複数回受けることも想定されます。
そうなると最終的な総額は教習所コースと同じくらい(もしくはそれ以上)になることも予想されるので、新規で取得する方は教習所コースで受けた方が無難でしょう。
小型船舶操縦士が重宝される分野
小型船舶免許はマリンレジャーの分野など趣味としても活かせる資格ですが、仕事としてもキャリアアップしやすい資格でもあります。
特に、重宝されている業界が土木業です。港湾工事や河川の土木工事の現場で活躍しています。
河川・港湾土木工事で活躍できるワケ
日本は島国であるため、河川・海洋に関わる仕事がたくさんあります。
中でも河川は国内で一級河川が14,000河川、二級河川が7,000河川ほどあります。そのため、橋の建設や港湾工事の現場が多く、色々なシーンで小型船舶を利用します。
また、小型船舶免許と併せて、その他土木関連資格を保有していれば、船の操縦から現場の工事まで幅広く受けることができ、重宝されます。
その他小型船舶操縦士が活躍する現場
小型船舶操縦士は、レジャー関連業から土木業など実に様々な現場で活躍しています。
代表的な業種は下記。
- 警察…警察の警備艇の操縦
- 漁業…漁船の操縦
- 観光業…観光汽船、屋形船の船頭、マリンレジャー施設のボート操縦等など
小型船舶操縦士のキャリアプラン
小型船舶免許を持っていれば、セカンドキャリアを歩むうえでも選択肢が広がります。
例えば、元々港湾工事に従事していた方が「体力的に工事がきつくなってきたな」と思ったときに、セカンドステージとして屋形船や観光汽船の操縦士を選択することができます。船舶操縦一本で生計を立てることが可能です。
小型船舶免許を取得して仕事に活かそう
小型船舶免許を取得すれば、仕事だけでなく、趣味としてマリンスポーツを楽しむこともできる万能な国家資格ともいえます。
特に、これから仕事で活かせる資格をお探しの方にはおすすめです。
活かせる現場が多く、重宝されるうえに様々な現場を経験することでキャリアアップすることもできます。
また、弊社では、河川や港湾などのインフラ整備を行っているので、小型船舶操縦士が多く活躍しております。
河川や港湾工事など、実に様々な現場で経験を積むことができるため、短期間で多くの知識を学ぶことができる環境であることも魅力のひとつです。
土木作業未経験者でも、入社後に免許取得をして小型船舶操縦士を目指すことができるので、気になる方は、ぜひ採用ページもご覧ください。
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