2024-01-31
型枠支保工とは?型枠支保工の組立て等作業主任資格の技能講習内容も紹介
型枠支保工(かたわくしほこう)は、コンクリートを形づくるのに必要な技術です。日常で何気なく型どられたコンクリートの建物には、型枠支保工の特別な技術が施されているのをご存知ですか?
今回は、型枠支保工の種類と型枠支保工を行うために必要な資格「型枠支保工の組立て等作業主任」について紹介します。
この記事では以下のような内容をご紹介しています。
型枠支保工とは?
型枠支保工とは、コンクリートを設計した通りの形にするために、型枠を組んで支えて保持することです。せき板・根太・大引・パイプサポートなどといった用具を用いて、型枠を組んで支え、コンクリートが流れ出てしまわないようにします。
コンクリートを流し込むと、コンクリートの強い圧力が型枠にかかります。この型枠がしっかり組まれていないと、型枠からコンクリートが流れ出てしまい、コンクリートが無駄になります。
そのために型枠支保工は、技術として確立されているのです。特に橋やトンネル、高層ビルの建設では、精度の高い寸法と強度が求められるため、コンクリート作業を確実に行える、型枠支保工の専門的な技術と知識が不可欠になります。
型枠支保工の種類
型枠支保工には6つの種類がありますので、それぞれどのようなものか説明します。
- パイプサポート式型枠支保工
- 枠組式型枠支保工
- 軽量支保ばり式型枠支保
- 組立鋼柱式型枠支保工
- 四角塔式支保工(ID-15)
- くさび結合式型枠支保工
パイプサポート式型枠支保工
パイプサポート式型枠支保工は、広く一般的に使用される方法です。パイプサポートとは支柱のひとつで、不規則な形状の構造物に利用するのに適しています。さまざまな建築において効率的な作業を可能にしています。
枠組式型枠支保工
枠組式型枠支保工は、建物を立てるときの外部の足場に使用する資材を使って、支えの設備を作る方法です。足場の材料を流用して使用するので、型枠にも適した設計を考える必要があります。
軽量支保ばり式型枠支保
軽量支保ばり式型枠支保工は、主に鉄筋コンクリートの建物において用いられます。軽量材料を利用して、床の重みを支える構造の床にコンクリートを流し込む作業をする際の方法です。
組立鋼柱式型枠支保工
組立鋼柱式型枠支保工は、主に土木作業工事の現場において利用されることの多い方法です。鋼の様々な断面を持つ柱を使用します。荷重の大きな材料を使用する時に向いています。
四角塔式支保工(ID-15)
四角塔式支保工(ID-15)は、あらかじめ作ったフレームや型をクレーンで吊り上げて運べる方法なので、階層の高い、荷重のかかる建築の支保工を行う際に向いている方法です。
くさび結合式型枠支保工
くさび結合式型枠支保工は、くさびを使用して簡単に組み立てることができる方法です。組み立てや解体を素早く行うことができ工期の短縮が図れます。
型枠支保工の組立て等作業主任資格について
型枠支保工を行うには「型枠支の組立て等作業主任資格」という国家資格が必要です。型枠支保工の組み立てや解体をするとき監督・指導を行うための資格で、作業の指示だけでなく、工具の点検や安全帯・保護帽の着用チェックも含まれます。
「型枠支保工の組立て等作業主任資格」を取得するためには「型枠支保工の組立て等作業主任者技能講習」の受講と修了が必要です。
では、型枠支保工の組立て等作業主任者技能講習について詳しくお伝えします。
- 受講内容
- 対象者
- 受講料
受講内容
型枠支保工の組立て等作業主任者技能講習の内容は以下のとおりです。
講習内容 | 時間 |
---|---|
型枠及び型枠支保工の組立て、解体等に関する知識 | 7時間 |
工事用設備、機械、器具、作業環境等に関する知識 | 3時間 |
作業者に対する教育等に関する知識 | 1.5時間 |
関係法令 | 1.5時間 |
修了試験 | 1時間 |
講習の時間は合計14時間で、2日間にわたって行われます。
対象者
型枠支保工の組立て等作業主任者技能講習の対象者は以下のとおりです。
- 型枠支保工の組立て・解体作業に3年以上従事した経験がある
- 大学・高校・中等教育学校で土木や建築に関する学科を専攻して卒業し、その後2年以上型枠支保工の組立て・解体作業に従事した経験がある
また、とび1級・2級あるいはブロック建築1級・2級を持っていると、講習内容の一部が免除されます。
受講料
型枠支保工の組立て等作業主任者技能講習の受講料は、講習の開催場所によって異なりますが、おおむね1万円〜1万5千円ほどです。
この受講料には、テキスト代金が含まれない場合もあります。詳しい受講料は、受講する機関に問い合わせて確認しましょう。
まとめ
今回は「型枠支保工」についてと、「型枠支保工の組立て等作業主任資格」についてご紹介しました。
型枠支保工は、建設現場で使用するコンクリートを型に流し込むときに使う、型枠を支える設備のことです。
そして「型枠支保工の組立て等作業主任資格」は、この作業をより安全・的確に作業を行うために重要な役割を果たします。
また、当社では未経験からでも土木関係の仕事で活躍できるようにバックアップしています。当社には、型枠支保工の組立て等作業主任も在籍しております。資格についてサポートします。
型枠支保工は建設の基盤を作る重要な仕事のひとつです。その経験を積み、資格取得ができれば型枠支大工として様々な建設現場で活躍できる日々が待ち構えているでしょう。
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