メインビジュアル

People 社員コラム 工具/装置/機械/装備

サンドブラスト加工とは?加工機械の種類とブラスト処理の種類を解説

「サンドブラスト加工って具体的にどんな種類があるの?」「金属磨きやサビ取りなど、自分の目的に最適な手法を知りたい」 そう思う方もいるのではないでしょうか。

結論として、サンドブラストは製造業から建築、アートまで幅広く活用される技術ですが、理想の仕上がりを得るには、素材や目的に応じて「重力式・吸引式などの機械」と「乾式・湿式などの処理手法」を正しく組み合わせることが重要です。

この記事では、サンドブラスト加工の基礎知識をはじめ、加工機械の種類や6つのブラスト処理の特性について詳しく解説します。

現場での具体的な活用事例を知りたい方へ

東日本海洋建設が水中などの現場で実際に技術をどう活用しているか、具体的な作業方法については「サンドブラスターとはどんな加工?使われ方や特徴、具体的な作業方法を解説!」も併せてご覧ください。

サンドブラスト加工とは?

サンドブラスト実施完了
サンドブラスト実施完了

サンドブラスト加工とは、素材の表面に対して、砂やその他の研磨材を高圧で吹きつけ、微小な凹凸を作ることで表面を整える加工技術です。 この技術は、材料の表面を清浄化するだけでなく、ある種の表面処理を施し、見た目や耐久性を高める効果ももたらします。 サンドブラスト加工は金属、ガラス、プラスチックなど、多岐にわたる素材に適用することができ、それぞれの材料に合わせて用いる研磨材や加工方法が異なります。

例えば、金属部品の表面を均一にする、ガラスにエッチングされた美しいデザインを施す、建築物の外壁を清掃するなど、その用途は多岐にわたります。 また、船舶や橋梁のサビを除去する目的で用いられることもあり、これにより素材の寿命を延ばすとともに、安全性を確保することができます。

さて、多くの種類が存在するサンドブラスト加工機械ですが、それぞれ特有の利点と使用シーンがあります。 例えば、重力式や吸引式は、そのシンプルさから手軽に使用することができ、加圧式は精密な仕上がりが得られるため、高いクオリティが求められる職場で重宝されています。 また、ブロワ式はコストを抑えつつ一定のクオリティを確保できるため、コストパフォーマンスを重視する場で選ばれています。

サンドブラスト加工は、それぞれの特性を理解し、適材適所で使用することで、製品や建造物の価値を大いに高めることができます。 そして、技術の進化と共に、新たなサンドブラスト技術も生まれ、多くの業界で利用の幅を広げています。

サンドブラスト加工機械の種類

サンドブラスト加工機械には、いくつかのバリエーションが存在し、それぞれ特有の利点や用途があります。 ここでは、その中から「重力式」と「吸引式」の2つのタイプに焦点を当て、各機械の特徴と用途について紹介します。

・重力式

まず最初に「重力式」サンドブラスト加工機械について解説します。このタイプの加工機械は、名前の通り、重力を活かして投射材を供給するシステムを有しています。 重力式では、装置本体内のホッパーから、自然の重力に従って投射材が下に落下し、その後、圧縮空気によってノズルから投射材が吹き出され、対象物に向けて加工を行います。

重力式の特徴としては、構造がシンプルであるため、メンテナンスが容易であるほか、初期投資コストが比較的抑えられる点が挙げられます。 一方で、精密な加工や均一な仕上がりを求めるシチュエーションにはあまり適していないと言えるでしょう。一般的には、大きな対象物に対して、均等でなくても良い加工を行う際に用いられます。

・吸引式

吸引式の機械は、吸引力(バキューム)を利用して投射材をノズルに吸い込み、加工を行います。 具体的には、ノズルの近くで空気の流れが生じ、その流れを利用して投射材が吸い上げられ、ノズルから吹き出される仕組みになっています。

吸引式の利点は、投射材の供給が安定しているため、比較的均一な仕上がりを得ることができる点にあります。 また、重力式に比べて精密な加工が可能であり、小さな対象物やデリケートな作業が要求されるシーンで使用されます。

このように、サンドブラスト加工機械を選定する際は、加工対象のサイズや材質、希望する仕上がりなどの要素を基に、それぞれの機械が持つ特性を考慮して選ぶことが重要です。 重力式がシンプルでコストを抑えたい場面や大きな対象に適しているのに対し、吸引式はより精密な加工が可能で、小規模な作業に向いています。 お客様のニーズに最もマッチする機械を選定することで、より効率的でクオリティの高いサンドブラスト加工を実現することができるでしょう。

ブラスト処理の種類とは?

ブラスト処理には、使用する装置の仕組みや研磨材の状態によって、さまざまなバリエーションが存在します。代表的な「乾式」から、水を用いる「湿式」、さらには環境負荷の少ない特殊な手法まで、その特性は多岐にわたります。

加工対象の大きさ、材質、そして求められる仕上がりの精度に応じて最適な手法を選択することは、作業効率の向上や品質維持において極めて重要です。ここでは、現代の現場で活用されている主要な6つのブラスト処理について、それぞれの仕組みと最適な用途を分かりやすく解説します。

ブラスト処理の種類 方式 特徴(簡潔) 主な用途(簡潔)
サンドブラスト 乾式 圧縮空気で砂や研磨材を吹き付け サビ・塗装除去、塗装下地処理
吸引式ブラスト 乾式 ノズルの吸引力で研磨材を均一に吹き付け 細かなパーツ、複雑な形状の仕上げ
ブロワブラスト 乾式 特殊なブロワで研磨材を吹き付け 大規模構造物のサビ取り、広範囲の均一処理
ドライアイスブラスト 乾式 固体二酸化炭素(ドライアイス)を使用 食品産業、後処理不要な場所の清掃
ショットブラスト 乾式 機械的な力で研磨材を発射 大面積の均一処理、塗装前の下地処理
ウェットブラスト 湿式 水と研磨材を混合して使用 ダストレス、表面平滑化、電子部品などの精密加工

・サンドブラスト 乾式(エア式)

一般的なブラスト処理として広く知られている「サンドブラスト」は、圧縮空気を使って砂や他の研磨材等を対象物に吹き付ける技術です。 表面のサビやペイントを取り除く際に利用され、また、表面を荒らして塗装やコーティングを行いやすくするための処理としても用いられます。

・吸引式ブラスト 乾式(エア式)

「吸引式ブラスト」は、ノズル内で生じる吸引力を利用して研磨材を吸い上げ、対象物に対して均一に吹き付けるものです。 細かなパーツや複雑な形状のものを綺麗に仕上げるのに適しています。

・ブロワブラスト 乾式(エア式)

「ブロワブラスト」は、特殊なブロワ(ファン)を用いて研磨材を対象物に吹き付けます。 一般的なエア式とは異なり、低圧で広範囲の対象を均一に処理できるため、大きな構造体のサビ取りなどに適しています。

・ドライアイスブラスト 乾式(エア式)

「ドライアイスブラスト」は、固体二酸化炭素(ドライアイス)を使用します。 気体となるドライアイスを使用するため、後処理のクリーンアップがほとんど不要となります。食品産業や清潔を要する場所で好まれます。

・ショットブラスト 乾式(機械式)

「ショットブラスト」では、メカニカルな方法(例えば、ホイール)で研磨材を対象物に向けて発射します。 広範囲に投射可能で、大面積の均一処理が可能です。一般的に塗装前の下処理に用いられます。

・ウェットブラスト 湿式(エア式)

「ウェットブラスト」は、水と研磨材を混合して使用します。ダストレスであり、処理後の表面が滑らかになります。 また、加工時の熱による摩耗や変形を抑えるため、電子部品の加工などに用いられます。

それぞれのブラスト処理が持つ特性を理解し、プロジェクトに最も適した手法を選択することで、エフィシエントかつ品質の高い仕上がりを得ることができます。 適したブラスト処理を選ぶことで、作業効率や製品品質を最大化し、長期的にはコスト削減や生産性の向上にも寄与します。

サンドブラスト加工 Q&A

Q1. サンドブラスト加工とは、具体的にどのような作業ですか?

A1. 素材の表面に砂や研磨材を高圧で吹き付け、微細な凹凸を作る加工技術です。主な目的として、金属のサビ取り、塗装の剥離、表面の清浄化、ガラスへの彫刻(エッチング)、塗装の密着性を高めるための下地作りなどが挙げられます。

Q2. サンドブラストの機械にはどのような種類がありますか?

A2. 代表的なものに「重力式」と「吸引式」があります。

  • 重力式: 重力を利用して研磨材を落下させ、空気に乗せて噴射します。構造がシンプルで安価ですが、大まかな加工に向いています。
  • 吸引式: 空気の流れによる吸引力(バキューム)で研磨材を吸い上げます。供給が安定しており、精密な加工やデリケートな作業に適しています。

Q3. 「乾式」と「湿式」のブラスト処理にはどんな違いがありますか?

A3. 最大の違いは、研磨材と一緒に「水」を使用するかどうかです。

  • 乾式: 空気で研磨材を飛ばす一般的な方法です。サビ取りや塗装剥離に強力な効果を発揮します。
  • 湿式(ウェットブラスト): 水と研磨材を混ぜて使用します。粉塵が舞わない(ダストレス)ため環境に優しく、摩擦熱による素材の変形を抑えられるため、電子部品などの精密な加工に適しています。

Q4. 特殊なブラスト処理にはどのようなものがありますか?

A4. 用途に応じて以下のような手法があります。

  • ドライアイスブラスト: ドライアイスを吹き付けます。処理後にドライアイスが気化して消えるため、洗浄後のゴミが出ず、食品産業などで重宝されます。
  • ショットブラスト: 機械的な力(遠心力など)で研磨材を投射します。広範囲を均一に処理するのに向いており、大型構造物の下地処理によく使われます。

Q5. サンドブラスト加工を行うメリットは何ですか?

A5. 手作業では困難な複雑な形状の凹凸にも均一にアプローチできる点です。また、表面を荒らすことで塗装の耐久性を高めたり、船舶や橋梁といった大型インフラの寿命を延ばすための防食処理としても極めて重要な役割を果たします。

まとめ

サンドブラスト加工の世界を少しでも身近に感じていただけましたでしょうか。今回はサンドブラスト加工の定義から、その機械と加工方法の種類、そしてそれぞれの特性について解説しました。 各ブラスト処理が持つ特長を理解し、適材適所で利用することで、効率と品質を両立させることができます。

今後も、技術の進歩とともに変化していくであろうサンドブラスト加工の世界。その進化を見逃さないようチェックしていきましょう。

また、東日本海洋建設業界でのサンドブラストにおける具体的な作業方法や活用事例について知りたい方は、「サンドブラスターとはどんな加工?使われ方や特徴、具体的な作業方法を解説!|社員コラム」 をご覧ください。現場でのサンドブラスの利用法について学ぶことができます。

一覧ページへ

私たち東⽇本海洋建設は、これからの⽇本の国⼟を⽀えてくれる、チャレンジ精神溢れる⼈材を求めています。若⼿が闊達に意⾒を述べ、ベテランとの相乗効果を発揮して、技術⼒を⾼め、信頼を得られる仕事を続けていく、それが当社の理想であり、その姿が今社⾵として根付いてきています。

⾃分の気持ちを表現すると同時に⼈の話も聞ける⼈、双⽅の⽴場に⽴って、互いの意⾒を調整することにやりがいを感じられる⼈、そして、相⼿のためにやったことが⾃らのためになると信じて前に進んでいける⼈──そんな⼈たちからのご応募をお待ちしています。

⼀緒に、⽇本の未来を⽀えていきましょう。

東日本海洋建設 採用情報

Works

Works

インフラ整備を専門技術で支える
都市環境創造カンパニー
東日本海洋建設

実績一覧はこちら