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低圧電気取扱業務特別教育の目的とは?注意点も紹介

低圧電気取扱業務特別教育とは?

低圧電気取扱業務特別教育は、電気工事現場で安全かつ適切に電気設備を取り扱うための専門的な教育プログラムです。この教育を受けることで電気工事に従事する方達が、より高度なスキルを身につけ、安全基準を守りながら業務に就くことができます。

また、低圧電気取扱業務特別教育の主な目的は以下の4つです。

  • 電気設備の正確な取扱い方法の理解
  • 安全で効果的な作業の実践
  • 法令や規制への遵守
  • 業務におけるリーダーシップスキルの向上

低圧電気取扱業務特別教育を取得する際の注意点

屋外での作業もあります
屋外での作業もあります

低圧電気取扱業務特別教育を取得する際の注意点は以下の5つです。

  • 電気工事士取得者も受講の必要がある
  • 資格が取得できるわけではない
  • 電気自動車の整備は別資格
  • 低圧電気取扱業務特別教育を行わなかった場合の処分について
  • 転職で別の電気工事会社に勤めると受け直す必要がある

電気工事士取得者も受講の必要がある

電気工事士の資格を持っている場合でも、低圧電気取扱業務特別教育の受講が必要です。 この教育は、電気工事の安全確保を目的としているため、資格の有無に関わらず受講が義務づけられています。

資格が取得できるわけではない

低圧電気取扱業務特別教育はあくまで講習なので、資格を取得できるわけではありません。 しかし、電気工事への従事には講習の受講が必要なため、講習で学んでできることを増やし、必要な資格取得を目指しましょう。

電気自動車の整備は別資格

低圧電気取扱業務特別教育を受講しても、電気自動車の整備資格は別で取得する必要があります。電気自動車やハイブリッド自動車(対地電圧が50Vを超える低圧の蓄電池を内蔵する⾃動車)の整備業務をするには「電気自動車等の整備業務に係る特別教育(7時間)」の修了が条件です。

ただし、令和1年10月1日以前に「低圧電気取扱い特別教育(14時間)」を修了した場合を除きます。

低圧電気取扱業務特別教育を行わなかった場合の処分について

低圧電気取扱業務特別教育は、労働安全衛生法によって実施が定められた事業者の義務です。教育を受ける必要がある従業員が受けていなかった場合は、事業者に対して「6ヶ月以下の懲役又は50万円以下の罰金」の罰則が与えられます。

転職で別の電気工事会社に勤めると受け直す必要がある

異なる電気工事会社に転職する場合、低圧電気取扱業務特別教育を受け直す必要があります。事業者ごとに受講させる義務があるため、前職で受講したとしても、転職すると未受講の扱いになるので注意しましょう。

低圧電気取扱業務特別教育の講習内容について

低圧電気取扱業務特別教育の講習内容について、以下5点に分けてお伝えします。

  • 受講対象者
  • 具体的な講義内容の説明、講義時間
  • 必要費用
  • 講習会場
  • 会場に行く時間が無い時はどうしたらいい?

受講対象者

低圧電気取扱業務特別教育の対象者は「低圧の電気(交流600V以下・直流750V以下)の充電電路(活線状態で触れると感電する状態)の敷設や修理、充電部が露出した開閉器の操作業務」です。

  • 電気工事に従事する技術者
  • 電気機器の保守点検を行う作業者
  • 低圧電気設備の操作・監視を担当する者

また、受講資格は特にありませんので、誰でも受講することができます。

具体的な講義内容の説明、講義時間

低圧電気取扱業務特別教育の講習は、学科と実技に分かれています。具体的な講習の内容と時間は以下の通りです。

科目 内容 受講時間
学科 低圧の電気に関する基礎知識 1時間
低圧の電気設備に関する基礎知識 2時間
低圧用の安全作業用具に関する基礎知識 1時間
低圧の活線作業及び活線近接作業の方法 2時間
関係法令 1時間
実技 低圧の活線作業及び活線近接作業の方法 
※以下参照
〜7時間

上記のうち実技は、事業所が行う業務によって内容が変わり、受講時間も異なるため、注意が必要であることを予め把握しておきましょう。

項目 業務内容 受講時間
低圧の活線作業及び
活線近接作業の方法
充電電路の敷設もしくは修理の業務 7時間以上
充電部分が露出している開閉器の操作の業務 1時間
参照:https://www.sat-co.info/blog/lowvoltage200006/#i-8

必要費用

低圧電気取扱業務特別教育の受講費用は、受講する機関によって異なります。一般的には、学科のみ・実技のみで10,000円前後、実技を含めると20,000円前後になります。

また、受講費用に教材費が含まれていない場合もあるため、受講する機関に問い合わせて詳しい受講費用を確認しましょう。

講習会場

低圧電気取扱業務特別教育の講習会場は全国にあるため、インターネット等で検索し、お近くの会場で講習を受けましょう。例えば、以下のような場所で受講することができます。

会場に行く時間が無い時はどうしたらいい?

低圧電気取扱業務特別教育の講習を受けたくても、会場に行く時間がない方もいらっしゃるでしょう。そのような方でも講習を受けられるよう、オンラインで行っている講習もあります。

以下にオンライン講習について記載のあるページのURLを記載しますので、「オンラインで講習を受けたい」という方はぜひチェックしてください。

まとめ

この記事では、低圧電気取扱業務特別教育の概要や取得時の注意点、講習内容についてお伝えしました。電気工事に従事する場合、受講が必須となるのが低圧電気取扱業務特別教育です。しっかりと講習を受けて、安全に業務を行いましょう。

また、東日本海洋建設では、電気工事の仕事で未経験でも活躍できるよう、バックアップしています。経験がなくても、まずは現場に出て実務を経験することから始めてみませんか?このお仕事やキャリアアップの仕方が少しでも気になるという方は、ぜひ採用ページからお問い合わせください。

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