2025-02-28
もしも埋立地などを作る海洋建設がなかったら?

「もしも海洋建設がなかったら…?」と考えてみたことはありますか?
私たちの生活は、普段意識していないだけで、実は海洋建設に大きく支えられています。埋立地や海底トンネル、港の護岸など、これらはすべて海洋建設の賜物です。
この記事では、海洋建設がなくなることで、私たちの生活にどのような影響があるかを具体的に解説します。
羽田空港や関西国際空港のような広大な埋立地や、東京湾アクアラインのような海底トンネル、横浜港のような巨大な港湾施設など、海洋建設は現代社会の発展に欠かせないインフラ整備を担い、私たちの生活を豊かにすると共に経済活動を支える重要な役割を果たしているのです。
この記事を通して、海洋建設の重要性について深く理解し、より一層、海洋建設に興味を持ってもらえたら幸いです。
この記事では以下のような内容をご紹介しています。
海洋建設がなかったらどうなる?海洋建設の重要性
私たちの生活は、海と密接に関わっています。そして、その海と陸を繋ぎ、あるいは海そのものを利用可能にするために、海洋建設はなくてはならない役割を持っています。もし海洋建設が存在しなかったら、私たちの生活はどのように変化するのでしょうか。想像もできないほど不便で、危険な世界になってしまうことでしょう。
ここでは、海洋建設の重要性について、具体的な例を挙げながら詳しく解説していきます。
埋立地が作れない
海洋建設の代表的な例としてまず、【埋立地】が挙げられます。
埋立地とは、海や湖沼などの水面を土砂などで埋め立てて造成した土地のことです。もし海洋建設技術がなければ、この埋立地を作ることはできません。埋立地は、土地が不足している都市部において、住宅地や商業地、工業用地などを確保するために必要不可欠と言えます。
例えば、東京のお台場や羽田空港の一部も埋立地によって造成されています。これらの施設がなければ、東京の都市機能は大きく低下してしまうでしょう。 また、埋立地はゴミ処理場の建設地としても利用されています。もし、埋立地がなかったら、ゴミ処理の問題はさらに深刻化し、私たちの生活環境が悪化することは容易に想像がつきます。
埋立地については「日本の埋立地はどのようにしてつくられている?」を併せてご覧ください。
海底トンネルがなくなる
次に【海底トンネル】です。
海底トンネルは、海峡や湾などを横断するために海底に建設されるトンネルです。青函トンネルや東京湾アクアラインなどがその代表的な例です。
これらの海底トンネルは、地域間の交通の便を飛躍的に向上させ、経済活動の活性化に貢献しています。
もし、海洋建設技術がなければ、これらの海底トンネルは建設することができず、地域間の交流は大きく制限されるでしょう。特に、離島を抱える地域では、海底トンネルは生活に不可欠なインフラとなっています。
海底トンネルの作り方に興味がある方は「海底トンネルの作り方を紹介!水抜きの技術についても解説」をご覧ください。
護岸することができなくなる
そして【護岸】です。
護岸とは、波や潮流による海岸の侵食を防ぐための構造物のことです。海洋建設技術によって築かれる護岸は、私たちの生活を守る上で非常に重要です。
もし、護岸がなければ、高波や津波によって沿岸地域は大きな被害を受けるでしょう。家屋や道路が流され、人命が危険にさらされる可能性も高まります。護岸は、防災の観点からも無くてなならない海洋建設物なのです。
護岸の施工方法については「護岸とは?護岸工事の施工方法をご紹介」をご覧ください。
橋がなくなる
当たり前に渡っている【橋】も海洋建設の技術の賜物です。
海峡や河川を跨ぐ橋も、海洋建設技術によって支えられています。橋を作る工事のことを<橋梁工事(きょうりょうこうじ)>といいます。
明石海峡大橋やレインボーブリッジのような長大橋は、地域間の交通を円滑にするだけでなく、観光資源としても重要な役割を果たし、観光客の増加にもつながっています。
もし、海洋建設技術がなければ、これらの橋は建設することができず、人々の移動や物流は大きな制限を受けるでしょう。特に、離島へのアクセスは著しく困難になり、大小様々な島がある島嶼部の経済活動や住民生活に深刻な影響を与えるでしょう。
橋梁工事には、いくつかの種類があります。構造や施工方法については「橋梁工事とは|種類や施工方法を紹介」をご覧ください。
洪水のリスクが高まる・船舶や漁船の安全性が落ちる
海洋建設は、洪水対策や船舶、漁船の安全性にも貢献しています。
例えば、河川や水路の改修工事や、排水機場などの建設は、洪水被害を軽減するために不可欠です。もし、これらの施設がなければ、大雨や台風によって河川が氾濫し、広範囲にわたって浸水被害が発生するでしょう。家屋や田畑が水没し、人命にも危険が及ぶ可能性があります。海洋建設は、私たちの安全を守るための重要な役割を担っているのです。
そして、防波堤や岸壁などの港湾施設は、船舶の安全な航行や停泊を可能にします。もし、これらの施設がなければ、船舶は荒波にさらされ、事故のリスクが高まります。また、漁船の停泊地も確保できなくなり、漁業活動にも大きな支障が出ることが想定されます。
港湾施設は、海上輸送や漁業を支える重要なインフラであり、私たちの生活に欠かせないものです。
これらのような生活の安全を支える工事のことを<浚渫工事(しゅんせつこうじ)>といいます。
浚渫工事の役割や特徴については、こちら「浚渫工事とは?特徴や方法をご紹介します」で紹介しています。
海洋建設の重要性
以上のように、海洋建設は私たちの生活に欠かせない様々な役割を担っていることをご理解していただけたと思います。私たちは、海洋建設の重要性を改めて認識し、その技術の発展と維持に努めていく必要があります。
海洋建設の種類 | 役割 | 海洋建設がなかった場合の影響 |
---|---|---|
埋立地 | 土地造成、ゴミ処理場建設 | 都市機能の低下、ゴミ処理問題の深刻化 |
海底トンネル | 地域間交通の円滑化 | 地域間交流の制限、離島へのアクセス困難 |
護岸 | 海岸の侵食防止 | 高波・津波による被害増大 |
橋 | 海峡・河川横断 | 人々の移動・物流の制限 |
港湾施設 | 船舶の安全な航行・停泊 | 船舶事故リスクの増加、漁業活動への支障 |
河川・水路改修工事など | 洪水対策 | 洪水被害の増大 |
海洋建設は今も昔も必要である
現代社会では当たり前に利用している施設や土地は、海洋建設の働きにより完成したものが多々存在しています。港湾施設や空港、海上輸送ルートの整備など、経済活動の基盤となるインフラの多くは、海洋建設によって実現されています。
これらの施設がなければ、私たちの生活は大きく制限され、経済活動も停滞してしまうことでしょう。海洋建設は、未来の社会を支える重要な基盤技術でもあるのです。
また、地球温暖化に伴う海面上昇への対策や、再生可能エネルギーの活用など、未来を見据えた持続可能な社会の実現にも、海洋建設は欠かせない技術と言えます。
また、海洋建設の必要性は現代社会に限ったものではありません。古くから人々は海と共存し、その恩恵を受けるために様々な海洋建設技術を開発し、利用してきました。時代と共にその姿を変えながら、常に人々の生活や社会の発展に貢献してきたのです。
これからも未来に向けて、海洋建設は持続可能な社会の実現に不可欠な技術として、さらなる進化を遂げていくことでしょう。
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