「防食工事」と聞いて、なんとなくイメージは浮かぶものの、具体的にどのような工事を行うのかわからないという方に向けて、本記事では防食工事とは何か、その種類や特徴、そして東日本海洋建設で行った防食工事の施工実績をご紹介します。

防食工事は、建造物や設備の寿命を延ばし、安全性を確保するために行われるため、海洋土木において不可欠な技術といえます。

本記事を読むことで、防食工事における知識を深め、より具体的なイメージが持てるようになるでしょう。

防食工事とは

防食工事とは、金属の腐食を防止するための工事のことです。

金属は空気中の酸素や水分、塩分などと反応して腐食し、強度が低下したり、外観が悪くなったりします。この腐食を防ぎ、構造物の寿命を延ばすために防食工事は不可欠なものと言えます。

特に、海洋環境や工業地帯など、腐食しやすい環境にある構造物では、定期的な防食工事が必要です。

防食工事を行う際に欠かせない潜水士や、工事における詳細を知りたい方は「電気防食工事と潜水士」の記事を併せてご覧ください。

防食工事の目的

防食工事の主な目的は“構造物の寿命を延ばすこと”にあります。

腐食によって金属の強度が低下すると、構造物の安全性に影響を及ぼす可能性があります。そこで、防食工事を行うことにより、腐食による劣化を防ぎ、構造物の安全性を維持することが可能になります。

また、防食工事は、メンテナンスにおけるコストの削減にも繋がります。定期的な防食工事を行うことで、大規模な補修工事の必要性を減らすことができます。

防食工事の種類と特徴

防食工事は、構造物や設備を腐食から守るための重要な工事ですが、その種類は多岐にわたり、大きく分けると2種類に分類されます。それぞれの特徴を理解し、適切な工法を選択することが重要です。適切な防食工事を行うことで、構造物の寿命を延ばし、安全性を確保することができます。

防食工事の種類

防食工事は大きく分けて、被覆防食と電気防食の2種類に分類されます。さらに、被覆防食は、塗装、ライニング、金属被覆などに細分化されます。

被覆防食法と電気防食法についても、こちらの記事で紹介しているので参考にしてください。

その他、コンクリート構造物に対しては、電気化学的処理やひび割れ注入などの防食工法が用いられます。それぞれの構造物や環境に適した工法を選択することが重要です。

防食工事の特徴

防食工事は、構造物の種類や設置環境、求められる耐久年数などによって、最適な工法が異なります。

海洋環境では、塩害による腐食が深刻な問題となるため、耐塩害性に優れた塗装や電気防食が多く採用されています。

また、防食工事は、初期費用だけでなく、メンテナンス費用や構造物の寿命全体を考慮して、費用対効果の高い工法を選択することが重要です。

海洋土木における防食工事はどんな工事？

海洋土木構造物は、常に海水にさらされているため、特に厳しい腐食環境に置かれています。そのため、海洋土木における防食工事は、構造物の耐久性と安全性を確保するためにとても重要な役割を担っています。

具体的には、港湾施設、橋梁の基礎部分、海底パイプラインなど、様々な構造物に対して防食工事が行われます。これらの構造物には、海水による腐食だけでなく、波や潮流による物理的な損傷も加わるため、より高度な防食技術が求められます。

東日本海洋建設の防食工事の施工実績

東日本海洋建設は、長年にわたり港湾施設の防食工事を手掛けており、豊富な経験と高い技術力を有しています。実績は多岐にわたり、様々な構造物や環境条件に対応した防食工事を行っています。

ここでは、実際に東日本海洋建設で行った施工実績をいくつかご紹介します。

鹿島火力発電所

千葉中央H岸壁

太平洋セメント（株）新千葉SS

まとめ

この記事では、防食工事の特徴や、目的、そして東日本海洋建設の施工実績について解説しました。

防食工事は、構造物を腐食から守り、その寿命を延ばすための工事と言えます。

防食工事の種類は多岐にわたりますが、大きく分けて被覆防食と電気防食の2種類に分類されます。それぞれの特徴を理解した上で、適切な工法を選択する必要があります。

東日本海洋建設は、経験と実績に基づき、様々な種類の防食工事を手掛け、数多くの実績を誇っています。徹底した安全対策と緻密な準備を行い、これらの工事を無事に完了させることができました。これらの実績は、東日本海洋建設の高い技術力と信頼性の証でもあります。

今後も徹底した安全対策と迅速な対応で、社会のインフラを支える構造物の安全性を確保してまいります。