2023-07-21
潜水士救急再圧員とは?資格取得講習について
潜水士の資格を取得した人に、次のステップとしておすすめしたい資格といえば「救急再圧員」です。この資格を保有していれば、潜水作業において幅広い仕事に携わることができます。
今回の記事では、救急再圧員の役割や講習についてご紹介します。また、救急再圧員講習の受講と同時におすすめしたい「送気員講習」についても解説するので、潜水士からキャリアアップしたい人は、ぜひ参考にしてください。
救急再圧員とは?
救急再圧員とは、潜水作業時に事故を起こさないための知識を身につけたり、万が一、作業中に減圧症を起こした人が出たりした場合に処置する役割を持つ人を指します。
潜水中は高圧の環境下であるため、潜水作業修了後、地上に戻った際に一気に減圧されることで、減圧症を引き起こす可能性があります。発症確率は低いとはいえ、死亡するリスクもあるため、長時間の潜水作業を行う海洋土木の現場では、リスクを回避するための予防知識を持った救急再圧員が必要となります。
また、救急再圧員は、減圧症を引き起こしてしまった人が出た場合に、早急に対処する役割も持っています。減圧症の治療には再圧タンク(後術)を使用しますが、これは医師の指示に従う行為であるため、再圧タンクは救急再圧員講習を受けた資格保持者が、医師の指示に従って再圧タンク(後述)のバルブ操作をしなければなりません。
再圧タンクとは?
再圧タンクとは、減圧症になってしまったときに使用する治療装置のことです。減圧症は、一般的に8メートm以上の深さに潜る場合に注意が必要とされているため、水深10mを超える水中作業を行う際は、法令で再圧タンクの設置が義務付けられています。
この装置を正しく取り扱うためには、救急再圧員講習を受ける必要があるため、資格保持者でないと使用することができません。
送気員とは?
潜水作業では、救急再圧員の資格とともに重宝されるのが「送気員」の資格です。送気員とは、陸上(または船)から水中の潜水士にホースで空気を送る調節を行う人のことです。潜水作業を行う際は、潜水士一人に対して連絡員と送気員の計3人で行います。
送気員の講習と救急再圧員の講習も同時に受けておくことで仕事の幅が広がり、現場で重宝されることでしょう。
救急再圧員・送気員の資格取得講習について
ここからは、救急再圧員と送気員の資格を取るための講習について説明します。受講概要と受講の方法もまとめたので、これから取得を検討している方はぜひ参考にしてください。
・救急再圧員講習
受講資格:特になし
講習時間:約2日
受講費用:約30,000円(団体により異なる)
受講概要
約2日にわたり、下記の科目を受講します。基本的には学科のみですが、科目によっては実技もあります。
・関係法令
・高気圧障害について
・救急再圧法
・救急蘇生法
・心肺蘇生法(実技)
・再圧タンクの使用法(実技)
・送気員講習
受講資格:特になし
講習時間:約2日
受講費用:約30,000円(団体により異なる)
受講概要
送気員講習も約2日行われます。救急再圧員同様に学科と実技に分かれます。実技では、送気の調節などを学びますが、それ以外は学科で講習を受ける形となります。
・潜水業務の基礎知識,事故発生時の措置
・送気方法
・緊急時の減圧
・設備の取扱方法
・高気圧障害の病理と予防法
・関係法令
・送気の調節(実技)
まとめ
今回ご紹介した救急再圧員と送気員の資格は、潜水業務を安全に行うために欠かせないものです。資格を取得することで、海洋土木をはじめ様々な業界で重宝されることでしょう。
また、弊社では、未経験からでも土木施工管理技士を目指せるようにバックアップしています。経験がなくても、まずは現場に出て実務を経験することから始めてみませんか?少しでも気になるという方は、ぜひ採用ページからお問い合わせください。
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